【一日一鉄】約30kmの違いで1200円アップ? 2021年9月21日

非常にお得な特定特急券(山陰本線)

同一県内とはいえ
地理的に都市同士の距離が離れている県も数多く、
東西に長い島根県も同様。

そんな都市同士を結んでいるのが山陰本線で
その役割は国鉄時代から続いている。
(現在は高規格道路によりバスが台頭)

新山口駅で出発を待つキハ187系スーパーおき

新山口駅で出発を待つキハ187系スーパーおき

そんな島根県内には
都市間移動の需要に応えるために
特定特急券が設定されており

米子〜益田間の駅同士で101km以上だと
自由席特急料金が1320円になる。

県庁のある松江と石見地方の中心・浜田でも
約120km離れているため
非常に有用な制度だ。

しかし、益田から先の山口線になると話は別で
同一区間を乗っても全区間で通常料金がかかってしまう。

松江〜益田間が4400円(運賃3080円、特定特急券1320円)に対して
松江〜津和野間が5610円(運賃3410円、自由席特急券2200円)となり
わずか30kmの違いで1200円も差が開いてしまうのだ。

同一県内なのに料金制度の違いでココまで差がついてしまうのは
かなり辛いところ。

益田で特急券を分割して購入しても
120円しか差がないのも辛い。
(1320円+760円)

お得に利用できるのはいいことだが、
このような境界近くとなると
損をすることもあり非常に悩みどころだ。