旅をするうえで欠かせないのが車窓。
普段見る景色とはまた違う風景が
旅に彩りを与えている。
ただやはり列車数が少ない路線の車窓は貴重で
主要幹線でありながら下り特急列車しか通らない
新垂井線の車窓は特別なものがある。
新垂井線の1日1本だけの前面展望
新垂井線は大垣と関ケ原間にある
下り線の上り勾配を緩和するために
作られた迂回路。
ただし需要の多い垂井駅を通過することから
貨物列車の特急列車しか通らない。
そんな新垂井線から南を望むと
山が見えるが、これが「南宮山」。
関ケ原の戦いで吉川広家の「空弁当」で有名な山で
美濃一宮の「南宮大社」もある。
実は東海道本線や東海道新幹線は
この南宮山の麓を通っており
山全体を見ることができない。
(名神高速は南宮山の南側)
山全体を見ることが出来るのは新垂井線からのみだ。
東軍は毛利軍が陣取る山の前を
真夜中に恐る恐る通っていたかもしれない。