川の沿岸や山裾を通ることが多い日本の鉄道は、
どうしても台風や豪雨などの災害を受けやすい。
そのなかでわかりやすく災害対策がとられていた路線があった。
それが中国地方最大の川、江の川に沿って走っていた三江線。
車窓から見える江の川には護岸工事や
かさ上げ工事などの対策が行われ、
集落を守るために堤防も作られているが、
三江線が堤防を貫くように走っている。
これは非常時には扉が閉まり、浸水を防ぐ閘門。
三江線には至るところに設置してある。
これが閉まる時は三江線ももちろん運休していた。
残念ながら三江線は廃止になってしまったが、
地理と鉄道、災害など
複雑な要素が折り混ざった景色が特徴的だった。
無くなってもその魅力があせない路線の一つ。