バラエティに富んでいるJR西日本の特急列車のなかで、
多くの人に愛され、長く活躍している電車の一つが「やくも」。
中国地方を走る特急の中では唯一の電車で(サンライズは中国他も走る)、
さらには国鉄型の381系で運行されているのも愛されている要因だろう。
陰陽連絡としての確固たる地位を築き、
早朝から深夜まで走り続けている。
改造してあるとはいえ、古い列車であるには変わり無く
ちょっと不便な点もあるけれど、欠かせない存在だ。
特に車窓のバラエティに富んでおり、
岡山と倉敷では田園の平地を走り、
備中高梁や新見では中国山地独特の風景を見ることが出来る。
さらには岡山と鳥取の分水嶺、
伯耆富士こと大山、
そして中海に宍道湖と次から次へと名勝が連なっており、
また季節や天気によってその景色は一変する。
車両、景色ともに一度は楽しんで欲しい列車の一つだ。