珍しい遅延理由
またしても遅れた「やくも」
米原から京都、岡山を通り広島・山口経由でやって来た松江。ここから先に進もうと思った矢先、とんでもないことが起こりました。なんと到着するはずの列車が一向に到着しません。なぜかと校内放送に耳を傾けてみると…「車両故障のため車両を交換」とのこと。珍しいトラブルが発生してしまいました。
以前同じ区間に乗車しようとした際にゲリラ豪雨に襲われ、乗った「やくも」が臨時列車化し定時より約1時間ほど遅れて到着したことがありました。グリーン車や指定席は指定席分の払い戻しを行っていましたが、自由席は何もなく、きっぷのルールの複雑さを思い知らされましたが…
今回は自然現象ではなく、「車両故障」。リニューアルしているとはいえ幾分古い車両を使っている「やくも」。車両故障は致し方ないのかもしれません。
とはいえ「やくも」は381系で統一されているので、多少の違い(改造など)はあれど車両に大差はありません。過去には福知山から大阪までタンゴエクスプローラーに乗ろうと狙って行ったのに、KTR001形でなく183系が来たときは凄いガッカリした記憶があります。
国鉄岡山の影響
さらに連鎖的な遅延が発生
遅延が発生した時は遅れを取り戻すように運行したり乗り継ぎを考慮したりするものですが、それが無に帰すことも起こってしまいます。負の連鎖というものも存在しますし。
伯備線が山陽本線に合流する倉敷駅で急に列車が停まり、「岡山駅で車両故障発生」の車内放送が…。国鉄型車両の多い岡山支社ならではですね。実際岡山支社では車両故障が多く新聞にも掲載されています。
JR在来線で車両トラブル相次ぐ 岡山と広島県東部、老朽化影響か
https://www.sanyonews.jp/article/897367
山陽新聞
國鐵廣島がなくなった今、その影響は岡山と山口に出ているようです。
特急遅延による新幹線の対応
現在の特急列車はほとんど乗り継ぎが考慮されており、特に新幹線駅での乗り継ぎは利用客数も多く、それに重きをおいてダイヤを組んでいます。が、それゆえに一度遅れが発生すると、それを補う作業は膨大になります。ただし指定席同士に限り、自由席は特段何もありません。
遅れが始発駅からだったせいか、根雨に到着するぐらいには接続する新幹線が変更され車掌による指定券の変更が順次行われました。ただ今回は倉敷駅からも遅延。さすがに距離が近く接続する新幹線の変更はできなかったようです。そのため乗り継ぎは「のぞみ」の「14号車に乗る」というかなり曖昧なものでした。偶然にも当該列車の自由席に乗ったのですが、車内放送で「14号車にお集まりください」という放送はかなり貴重でした。ただ1編成分の指定席乗り継ぎ客が新幹線1両分に収まるわけがなく、「席を準備できない」という結果になってしまいました。指定席乗り継ぎ客は、指定席分を払い戻してもらい自由席に乗るか、後続列車に割り当ててもらうか、空いている指定席を目的地まで分割で割り当ててもらうことになっていそうです。席がないというリスクもありますが列車が指定されない自由席のメリットが生かされた形でした。
後ろの予定が詰まっていたりすると遅延が起きるのは困りものですが、たまに乗る時に起きると後で話のネタになりますね。