新型車両の導入や列車の統廃合で
置き換えが行われる鉄道車両。
特に営業範囲の広いJRでは
都市部や高需要地域から他の地域へ異動になるケースが多い。
北近畿で「こうのとり」「はしだて」「きのさき」として
運用される289系は
(「くろしお」「らくラクはりま」でも運用。ただし帯の色が違う)
「しらさぎ」に使用されていた683系2000番台を改造改番した車両。
北陸新幹線の金沢延伸開業で
しらさぎは681系または元北越急行683系8000番台が使われることになり
離脱した2000番台が回ってきた形だ。
そのため北近畿などで走りつつも
しらさぎだった遺構が残っており
車体側面部のエンブレム・ステッカー跡はよく目立つ。
上から塗ってあるようで
近くに寄って見てみると
エンブレムの凹凸が感じられるほど。
同時期に運用に入った新車の287系と比べられてしまうので
少し残念ではあるが、
年季の入った車両ほど
当然その車体に刻まれている歴史が深い。
何がどうかわって
何が変わらなかったのか。
これを比べるだけでも
あっという間に終点に着いてしまいそうだ。