2つの路線が競合する区間は
総じて運行本数が増えたり運賃が安くなったりと
利用者にとって良いことが多い。
三重県伊勢地方の鉄道は
近鉄とJR東海が競合しているが
設備、本数ともに近鉄が優勢とされている。
三重県の重要観光地・伊勢神宮への
運賃と時間を比べてみると意外な程の違いがある。
JR:1時間30分2040円(108.4km) 快速みえ
近鉄:1時間40分1470円(106.5km) 急行
所要時間 | 運賃 | 距離数 | 列車 | |
JR | 約1時間30分 | 2040円 | 108.4km | 快速みえ |
近鉄 | 約1時間40分 | 1470円 | 106.5km | 急行 |
(共通駅の名古屋ー伊勢市で計算。伊勢神宮外宮への最寄り。
内宮へは宇治山田や五十鈴川駅あり)
時間ではJRにわずかに分があるが
570円の差はかなり大きい。
距離も同じくらいなのに
なぜこれほど差がつくかというと
JRは基礎運賃+伊勢鉄道運賃になっているのが
一つの原因とも言える。
伊勢線を快走する「快速みえ」
まずJRの運賃は1520円に
伊勢鉄道の運賃520円が加算されている。
(全線JRの場合でも1980円)
そして伊勢鉄道を挟んでいるため
競合区間ではよく採用されている
特定区間運賃が設定できていないということ。
もし伊勢鉄道が国鉄からJRに移管されていたら…
三重県伊勢地方の鉄道競争は大きく違っていたかもしれない。