一部の駅を除いて
都道府県と同名、または県庁所在地名を冠する駅名は
大きい駅が多く、運行上の拠点となっていることも多い。
岐阜駅も同様、県名と県庁所在地名を冠する
代表駅だ。
そんな駅の隣駅であれば
それなりの駅であることが想像できるが、
高山線の隣駅長森駅は
開けた田園の中心に建っている。
見た目通りの無人駅なのだが、
南北に住宅地があり、
高校もあるため
通勤通学時間帯には
多くの乗客が集まる駅だ。
なぜこのように田園に建っているのかというと
地図を見るとわかるが、
今でこそ住宅地もあるが
小さい河川があり元々田園地帯であったことが伺える。
その後、高山線は田園を突っ切るように建設され
その南北の、中山道と郡上街道付近を走る各務原線・美濃町線沿いに
街が広がっていったと考えられる。
駅から見ると何もないように見えるが
地図や歴史を組み合わせると
目には見えない景色が見えるようになる。
そんな駅の一つだ。